幼馴染みの夢
俺が居たって何が出来るわけじゃないけれど、でも、愛を一人にしちゃいけないって思ったんだ。

表向きには、何の問題もなく過ぎていく毎日。

俺の中で、ある作戦が着々と進んでいた。

いよいよ明日。

そして、今夜も愛の部屋にいた。

9時を過ぎても帰らない愛を、イライラしながら待って居た。

おばさんが、煎れてくれたコーヒーを飲もうとした時、下から愛とおばさんがはなす声がした。

慌ててゲームのコントローラーを手にした。










「また来てんの?暇だね〜。」











「おそ…………いんだよ。………切ったんだ?」












「似合う?」












鞄をベッドに放り投げ、どう?とポーズをとる。


「ポニーテールが大好き。」


を中学から通してきた愛。

ばっさりと切られた髪。

あまりにも不自然な姿に言葉を失った。


「なんか言いなよ?可愛いな。とか、似合うぜ。とかさ。」


少しおどける愛。






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