幼馴染みの夢
もう、駄目かな……。


そう思った時、濂ちゃんが居た。










濂ちゃんが、居た。










いつもそうやって側に居るんだ。










だから、私は、笑っていられる。











『メロンなんかてめぇ一人で食え。』








濂ちゃんも大好きなくせに。









そのうち、CDデビューが決まって、どんどん忙しくなった。


持ち主が帰って来ないゲーム機は、きちんと整理されたまま。

たまに帰って来たかと思ったら、熱を出した私を馬鹿扱い。

それが濂ちゃんなんだとホッとする。

でもね、やっぱり、寂しいのも本音だったりする。

だんだん遠くなっていく。

そのうち、幼馴染みなんて、生活から消えてなくなるのかな。

仕方の無いことだけど、やっぱり寂しかった。






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