幼馴染みの夢


忘れてしまった。











忘れたまま、忙しい日常………芸能界という非日常に溺れていった。











愛………?











俺は、忘れたまま、お前のことも忘れたんだろうか。










お前が側にいない日常が普通になればなるほど、俺は、忘れたことすら忘れたことにしていったんだ。










華やかに見える世界には、沢山の嘘や見栄や思惑が渦巻いていた。

俺は、それに負けまいと必死だった。

RAINBOW のメンバーとして、絶対に負けるわけにはいかなかったんだ。











だから、忘れた。











理由にならないけれど、必死だったんだ。




















お前が、桃が好きだと告白したのは、俺がいなくても大丈夫だということだったのかな。

メロンがなくても大丈夫だということだったのかな。








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