幼馴染みの夢
消える。
大丈夫。
簡単だよ。
私は、私。
濂ちゃんが居ない未来を考えるために、私は笑って前を向く。
「バイバイ。」
バイバイ。
ひとりで勝手に思い込んだことに全く気付かずに、どんどん、ひとりぼっちになっていった。
濂ちゃんが、明かりのつかない窓をずっと見つめていたこと。
そんなこと、ちっとも気付かずにいた。
濂ちゃんが嫌いだから、だから嫌いになった桃。
これからは、食べてみる。
メロンが無くたって、私は大丈夫だから。