幼馴染みの夢


俺には関係ねぇけど。










関係ねぇけど。










興味も無い………か。










本当に関係無くなった。










「あれ、愛ちゃんじゃない?」


すれちがった人が私の名前を呼んだ。

香々美 凛だ。


「愛ちゃん来てたんだ?逢ったことあるよね?学校で。」

「あの時はありがとうございました。」


バスローブ姿のアイドルに頭をさげた。


「濂は?」

「今、おばさんと話してます。」

「愛ちゃんは?話さなくて良いの?」


笑顔で問掛けられる。


「私は………関係ないから。」

「関係ない?」

「楽しかったです。すごく。」

「愛ちゃん?」






言葉に出すんじゃなかった。










< 55 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop