幼馴染みの夢
「お兄ちゃん、私、先に帰るよ。じゃあね。」

「愛、待てって。」


腕を捕まれた。


「私なら大丈夫。…………離して。麻里さん、驚いてる。」


濂ちゃんに寄り添って、心配そうに私を見てる。

濂ちゃんは…………

ほら、キャップの下で面倒臭そうに眉間に皺を寄せた。


「じゃあね。おやすみなさい。」


ちゃらちゃら笑顔で手を振った。


「お兄ちゃん、手。」


仕方なさそうに手を離した。


「お菓子で良いよね。適当に買ってくるね。じゃあね。」


「………あぁ。」











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