幼馴染みの夢
俺の幼馴染み
『バイバイ』










俺は、言葉を見付けることが出来なかった。











泣いていた、愛。











笑っていた、愛。











何をしていても、愛の言葉が頭から離れなかった。











まこ兄がぼやいた。


「愛が壊れた。」


妹を溺愛するこの兄。


「ずっと我慢してきたけどな、てめぇのせいだかんな。」

「俺?」

「ちゃっちゃと好きだって言っちまえ。この馬鹿が。」


電話の向こうでぶつぶつ文句を言う。


「女なんか連れてきやがって。なんのために俺がセッティングしたんだよ。決めた。お前、愛に謝れ。そしたら考えてやるよ。」

「そんなの無しだよ。」

「そ?ならおしまい。」

「待ってよ。俺、ずっと頼んでんのに!」

「うるせぇ。愛はずっと悩んでんだよ。てめぇなんかよりずっと前からな。謝れよ?わかったな?」


言うだけ言って切れた。








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