幼馴染みの夢
「好きな子には自分から告白する方ですか?」

「しません。絶対しません。」


アイドル雑誌のインタビューに真面目に答える冬馬。

真っ赤になる中学生。


「濂くんは?」


顔馴染みの女性記者が俺を見る。


「どうだろ。」

「したことはある?」

「あるよ。過去にも未来にも、あれ一回だけ。」

「未来にも?」

「未来にもです。」

「つまり、もう告白はしないってこと?」

「その予定。」

「どんな告白したの?」

「ぶっとばすって。」


冬馬が横で飲んでいたお茶を吐きだしそうになった。


「そいつを泣かすやつは俺が絶対ぶっとばす。」

「うわぁ。格好良いね。」

「でしょ〜?」

「実ったの?」

「どっちですかね?俺もわかんないんすよ。返事とかもらってないっすから。もらわなくちゃ次ないでしょ?」

「もらうの待ってるの?」

「もちろん。問題はさ、それが告白だって気付いてないみたいなんだよね。もう三年たってんだから。」

「三年?そりゃ凄い片想いだ。」

「でしょ〜?これ、好感度上がる?」

「上がる上がる。」

「じゃ、絶対書いてね。」


隣で冬馬が唖然として俺を見てた。












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