This is us




「…この間より全然良くなったじゃない。本気で中村と代えるつもりだったけど」


「はい、すみませんでした」


「よし、ほら予鈴鳴ったから早く戻りなさい」



予鈴が体育館に鳴り響く。


私はもう一度先生にお礼を言って、教室まで走っていった。



もっともっと、踊りたい。

スカッとして気持ちの良いこの感覚。



「優花〜!なっちゃん!たっだいま〜!!」


「ぎゃっ」



教室で、お菓子を食べながら話していた二人に飛びついて。


思いっ切り二人に怒られても、楽しくて笑顔が絶えなかった。



私、やっぱり新体操が大好きだ…――




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