This is us
Side Ren
「あ、蓮ちゃん発見!」
「………」
「うっそー!シカト?!」
授業をサボって中庭で寝ていた俺は、佐々木を睨んでゴロッと背中を向けた。
「…何だよ」
「それがさぁ、先生が結城を探して来いって言うもんだから…」
「は?」
「うそうそ!ごめんって!」
物凄い剣幕だったのか、佐々木が苦笑いしながら隣に座る。
「…で?」
「蓮ちゃんさぁ〜、俺にはもうちっと心開いてくれても良くない?」
「悪いけどそっちには興味ない」
佐々木が俺に跨がって悲しそうな顔をしている。
「いやいや!俺だってないよ」
「じゃあ何だよ、この体勢は」
下から睨むと、佐々木は渋々俺から離れた。
真っ直ぐ上を見て寝ると、空に吸い込まれていくようで。
ゆっくり流れていく雲を見つめながら、暫く沈黙が続いた。
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