This is us



「そんな蓮ちゃん見てる俺も辛いぜ?」


確かになつめをフッてからここ数日、何をするにもやる気が起きなくて。


より一層授業をサボる回数も多くなった。


佐々木に何か話しかけられても、上の空で。


何を考えているのか、何がしたいのか…


全く自分でも分からなかった。


ただただ気怠さだけが、身体にしっかりと染み付いている。


「佐々木は誰かを好きになったことある?」


「をえっ?!」


そんなに驚く質問なのか?と、佐々木の変なリアクションに頭を悩ませたけれど。


「れ、れ、れ、蓮ちゃん…もしかして…」


ガバッと勢いよく起き上がった佐々木が、瞳を丸くして俺を覗いた。


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