This is us
「やばい…俺好きかも」
「は?」
ふにゃふにゃになって机にもたれる佐々木に、俺は驚きと少しの安堵に包まれる。
「なんか、さっき蓮ちゃんに話しかけてるの見て気付いた。俺、好きだわ」
「…そ」
「って事で、お互い頑張ろうぜ!蓮ちゃんは小田切さんだもんな?本川さんの事は何とも思ってないんだよな?!」
佐々木の目が恐い…。
「当たり前だろ!てか、どっちも好きじゃねぇよ」
「んな事言っちゃって。裏切りなしだからな!俺は不細工という大きなハンデがあるんだから!」
そう言い残して部活へと旅立って行った彼に、俺はやれやれと肩を落とした。
俺は、誰も好きになったりしない…。
きっと…―――
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