This is us



「あっ!あったあった。この模造紙とポスカと…」



店内に入り、優花が次々に品物を手に取る。


「優花ちゃん、これもこれも!」


なっちゃんが優花に白色の絵の具を渡した。


私達のクラスは、カフェをやることに決まっていて。

放課後や昼休みは全て制作に費やしている。


「さとり?どうしたの?ぼーっとして」


「え、あ…ううん。何でもない」


会計を終えた優花が、領収書をぴらぴらと泳がせて不思議そうに私を見た。


私は慌てて笑顔を作って首を振った。


「あ、結城くんだ」


「えっ?!」


驚いてなっちゃんが指差す方を見るけれど…。



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