This is us



「蓮ちゃんて、女子に何だかんだ弱いよな」


「だってめんどくせぇだろ?」


渡されたエプロンを付けて、お会計の所に二人で並ぶ。


すっげぇ恥ずかしいけれど。


なんかもうどうでもよくなった。


「はい、いらっしゃいませ〜!付ければ願いが叶う、プロミスリングはいかがですか〜!」


「おい…マジかよ…」


佐々木はやる気満々で廊下に向かって叫ぶ。


どうでもいいから早く終わって欲しい。


「キャー!結城くんが店番してる!」


「超カッコイイ〜!」


お決まりのパターン。


物凄い勢いで女子が押し寄せて来る。


「はいはい!一列に並んで〜!あ、そこそこ!押し合わない!蓮様は逃げないから安心してね〜」


あっという間にプロミスリングは完売してしまった。

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