This is us
「よかったねぇ、さとり〜!」
強く強く、抱きしめられた。
何だか、昨日よりも今の方が嬉しく感じるのは。
優花が私以上に喜んでくれたからだと思う。
「ありがとう、優花〜!」
まだ実感がないけれど、私にはもうそれだけで充分なくらい。
「よし、メールでなっちゃん呼び出そ!」
一限が始まってしまっていたけれど、優花が携帯を取り出してメールを打つ。
「こら!二人とも〜。抜け出すの大変だったんだからね!」
数分後になっちゃんがよれよれになりながら登場した。
それから三人でキャーキャーはしゃいで。
お腹が痛くなるまで、たくさんたくさん笑った。
私に、大好きなものがどんどん増えていく。
友達に部活に、君…――
ずっとずっと変わらないように…。
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