This is us
Side Satori
結城くんと撮ったプリクラを見て、何度もベッドの上ではしゃいだ。
き、キスしちゃった!!
あの時は驚きすぎて、何も言えなかったけれど。
ほんの一瞬、重なった唇がまだ鮮明に覚えていて。
もう頭の中はピンク一色だ。
「あああぁ〜」
もう心臓が止まってしまいそう。
恥ずかしくて、ジタバタと足を動かし、枕に顔を埋めた。
今日一日、一生分の幸せを感じられた気がするくらい。
すごくすごく楽しくて。
帰り際、この上ない寂しさが私を襲った。
もう少し一緒にいたかったって思ったのは、私だけなのかな…。
淡々と手を振って帰っていった彼を思い出して、切なくもなる。
きっと、私の方が結城くんに夢中なんだよね。
ほんの少し溜息を吐いて、プリクラを大事に手帳へしまった。
本当に、本当に。
私と結城くんは付き合っているんだよね?
それでも未だに信じられない私は、きっと大馬鹿者だ。
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