This is us
「げ…」
席について中を見た私は、間違いなく真っ青な顔をしているだろう。
10段階評価のはずなのだが、ほぼ3しか見当たらない。
体育が8でその他の評価は全て3だった。
「さとちゃんどうだった?」
後ろの席のなっちゃんが、漠然としている私の背中を叩いた。
「…やばい」
縋り付くようになっちゃんに通知表を見せると、何も言わずに目を大きく見開く。
何度も頷きながら、慰めるように私の肩をポンッと叩いた。
「ほら、明日から冬休みだもん。やったね」
無理矢理なっちゃんは話題を変えてくれる。
哀れな通知表を鞄にサッとしまいこんで、私は笑顔を浮かべた。
結城くんに、“冬休みまで会えない”って言われた事がずっと胸にひっかかっている。
あれから学校でもチラッと見かける程度。
電話もメールも皆無に近い。
嫌われちゃったのかな…。
連絡するって言っていたけれど、忘れちゃったのかな…
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