This is us



「小田切?」


「おう。二年三組の小田切さとり。新体操部」


「へぇ」


同じ学年だったんだ。

初めて知る、彼女の存在。


てか、なんで佐々木が知ってるんだよ。



なんて聞けるわけもなく。


「彼女、結構人気だぜ?」


ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて言う佐々木に、俺は眉間にしわを寄せた。


「なんで?」


「なんでって…細くてスタイルいいし、なんつぅの?綺麗と可愛いの間みたいな」


「…そうか?」


綺麗と可愛いの間ってなんだよ…。


少なくとも俺には関係ないと思った。


.
< 24 / 388 >

この作品をシェア

pagetop