This is us
「小田切?」
「おう。二年三組の小田切さとり。新体操部」
「へぇ」
同じ学年だったんだ。
初めて知る、彼女の存在。
てか、なんで佐々木が知ってるんだよ。
なんて聞けるわけもなく。
「彼女、結構人気だぜ?」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて言う佐々木に、俺は眉間にしわを寄せた。
「なんで?」
「なんでって…細くてスタイルいいし、なんつぅの?綺麗と可愛いの間みたいな」
「…そうか?」
綺麗と可愛いの間ってなんだよ…。
少なくとも俺には関係ないと思った。
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