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「何頼む?俺、イチゴパフェね!蓮ちゃん」

「勝手にしろよ」

「蓮ちゃん冷たいなー…ね、小田切さんにもこんな感じなの?」

佐々木くんはよく喋る。いきなり私に話を振られてギョッとした。本人を目の前にすごく答えずらい質問だ。

「あ、あたしもそれ気になる」

優花も興味を示したのか、メニューそっちのけで私を見る。
私は何て答えたらいいのか分からず、結城くんをチラッと盗み見るけれど、彼は眉一つ動かさずにメニューに視線を落としたままだ。

「えーっと…秘密!」

顔に血液が集まってきているかのように熱くぞわぞわする。
私がそう言った直後に、結城くんはふっと吹き出して笑った。

「何だよそれ」

「だって…」

「秘密にしないで教えてよ、さとり」

優花は完全に面白がって、私で遊んでいる。

「なんかいいなあー二人とも。俺にも春来ないかなー…」

佐々木くんは頬杖をついて真っ直ぐ優花を見つめた。それに気付いた優花は、メニューで顔を隠しながら冷たく言う。

「あたし彼氏いるから」

「残念だな、佐々木」

「ガッカリ…」

私は優花と顔を見合わせて笑った。
たくさん笑って、たくさん話した。

そんな毎日が続いていけばいいな。

大好きな彼や友達に囲まれて、ずっと…



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