This is us

文系は一組から五組、理系は六、七組。特進が八組と別れていて。

なっちゃんと一組から順番に、自分の名前があるか確認していく。

｢あ、あたし一組だー…てか相原と一緒だし｣

｢本当だ。離れちゃったね｣

なっちゃんはいつもよりワントーン低い声で、肩を落とした。

｢さとちゃんのクラス遊び行くからね！よし、次｣

優花や結城くんは何組だろう…

なっちゃんに手を引かれて、二組の前に行くと。

｢あ、さとりちゃんおはよう｣

｢お…おはよ｣

なつめちゃんがニッコリと笑顔を向けてくれた。

｢あたし二組、さとりちゃん名前ないよ？｣

｢そうなんだ！じゃあ、三組かなー？はは｣


結城くんを好きだったなつめちゃんと話すのは久しぶりで、それでいて少し気まずい。

私はそのままなっちゃんと三組の前へと歩いていった。

｢あ、優花ちゃーん｣

なっちゃんが三組の前でクラス表を見上げていた優花を見つけて大きな声をあげる。


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