This is us
まさか昨日ポロッと言った言葉が本当になるなんて思っていなかった。
「ずるーい!あたしだけ仲間外れじゃーん」
なっちゃんは地団駄を踏んで、悔しがっている。結城くんはまだ登校していないのか、姿は見えないけれど、同じクラスになれなくて不満を漏らしている女子がたくさん集まっていた。
「クラスは離れてても友情は変わらないよ」
「さとちゃん良いこと言うねー」
「そろそろ予鈴鳴るよ!なっちゃん一組に帰りなさい」
「優花ちゃん冷たいー!じゃあ、また後でね!」
私に抱き付いていたなっちゃんは、渋々一組へと帰っていく。優花と教室へ入ろうとした時、聞き覚えのある大きな声が聞こえた。
「マジ?!俺三組だー!!てか皆一緒じゃん」
「げ、童貞猿だ」
優花があからさまに嫌な顔をする。
佐々木くんは興奮気味に私達を指差して、近付いてきた。
「よろしくねー」
「行こ、さとり」
「わわ、佐々木くんまたね!」
優花に強引に手を引かれて、そのまま教室へと入っていく。
やっぱり女子からの視線は冷たくて、この先うまくやっていけるか不安が広がる。
「カップルで同じクラスなんて、うちらからしたら迷惑だよね」
ばっちりと目が合った。
お人形みたいに可愛い顔、パーマがあてられた茶色いふわふわの髪。
本川さん…
「何よ、なんか文句あるわけ?」
「ちょっ…優花」
それを隣で聞いていた優花が、食ってかかるように言い返した。
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「ずるーい!あたしだけ仲間外れじゃーん」
なっちゃんは地団駄を踏んで、悔しがっている。結城くんはまだ登校していないのか、姿は見えないけれど、同じクラスになれなくて不満を漏らしている女子がたくさん集まっていた。
「クラスは離れてても友情は変わらないよ」
「さとちゃん良いこと言うねー」
「そろそろ予鈴鳴るよ!なっちゃん一組に帰りなさい」
「優花ちゃん冷たいー!じゃあ、また後でね!」
私に抱き付いていたなっちゃんは、渋々一組へと帰っていく。優花と教室へ入ろうとした時、聞き覚えのある大きな声が聞こえた。
「マジ?!俺三組だー!!てか皆一緒じゃん」
「げ、童貞猿だ」
優花があからさまに嫌な顔をする。
佐々木くんは興奮気味に私達を指差して、近付いてきた。
「よろしくねー」
「行こ、さとり」
「わわ、佐々木くんまたね!」
優花に強引に手を引かれて、そのまま教室へと入っていく。
やっぱり女子からの視線は冷たくて、この先うまくやっていけるか不安が広がる。
「カップルで同じクラスなんて、うちらからしたら迷惑だよね」
ばっちりと目が合った。
お人形みたいに可愛い顔、パーマがあてられた茶色いふわふわの髪。
本川さん…
「何よ、なんか文句あるわけ?」
「ちょっ…優花」
それを隣で聞いていた優花が、食ってかかるように言い返した。
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