This is us
その後、今までの自分の悩みを全部優花に話した。
お父さんに部活辞めろって言われた事とか、心配してくれた結城くんに対して勉強しなきゃと突き放すような言い方をしてしまったって。
優花は真剣に相槌を打ちながら聞いてくれて。
「そっかあ…そんな事があったんだ。辛かったね」
「ううん…どうしていいか分からなくて、なんか結局優花も結城くんも傷付けちゃってる」
自己嫌悪。どうして私っていつもこうなんだろうって、すごく嫌になる。優花みたいに自信に満ち溢れていて、何でもはっきり言えたら…とも思う。
優花はそんな私の頭をポンポンと撫でて、励ましてくれた。
「あたしはいいけど、結城としっかり話しなよ。付き合ってるんだから、もっと自信持ってさ。あいつ何も言わないけど、多分相当考えていると思うから」
「うん、ありがとう。優花がいてくれてよかった」
照れ臭くて俯く私に、優花はぷっと吹き出して笑う。誰もいなくなった教室で話していたせいか、時間をすっかり忘れていた私は、はっとして時計を見上げる。
「やばい!先生と面談の時間だ!じゃあ優花ありがと!またね」
「うん、またね」
私は優花に手を振りながら、慌ててバッグを背負って教室を飛び出した。
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