This is us
カチャンと金属の擦れる音が聞こえて、はっと顔を上げると。
「相原の方が、良かった?」
心臓が、大きく揺れて。
影を落とした睫毛が、どこか切なさを帯びていて、初めて見る彼のそんな表情に、息が止まってしまいそうだった。
「そんなこと、思ってない…」
声が震える。
なんだか、心がくすぐったくてどうしていいのか分からない。
膝の上に置いた、まだ温かいお好み焼きが、パックを通して熱が全身に伝ってたのか。
やけに熱くなる自分の頬に、戸惑いを感じた。
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