This is us



「どうした?」


「あ…ううん。今日もいい天気だなぁーってさ!」


慌てて優花にへらへら笑ってみせた。


あからさまに『変な奴』って優花の顔に書いてあったけれど、気付かないフリをしてタオルで汗を拭う。


私の夏休みは、そうして部活部活…時々遊びで、あっという間に過ぎて行った。


「優花〜!宿題終わってないよ〜っ!」

「馬鹿!やらなかっただけでしょ?!」


31日になって足掻いてみたけれど、どっさりと宿題を残したまま夜が明けていく。


二学期制の私達は、始業式から始まるはずもなく。


一発目は、実力テストというヘビーな時間割が待ち受けていた。



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