This is us



「おっはよーう!」


ぞろぞろと校門へ吸い込まれていく生徒達に紛れて、なっちゃんが走ってくる。


「おはよう!焼けたね〜?」


以前遊んだ時と比べ、こんがりと小麦色に染まったなっちゃんの肌に、目を丸くした。


「ふふ、プールと海行ったの」


「いいなぁっ!プール行きたかった〜!」


なんてキャッキャッ夏休みの余韻に浸りながら、靴を履き変える。


「あっ相原!おはよー」


なっちゃんが突然大きな声を出して、私はそのまま靴箱に顔を突っ込みそうになった。


「…はよ」



ボソッと低い声がしたかと思うと、すぐに相原くんは教室へ向かっていく。



「何あいつ〜!…て、あ!」


「ん?」


「ごめん…気まずいんだったね」


なっちゃんが顔の前で、手をパチンと合わせて謝った。


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