最強不良姫 ―黒蝶―

「…まぁ、そっちが来ないんなら。」
そう潤がまだ低い声(&冷静…に、聞こえる声)で言うと
「こっちから行くまでだ。」
続きを旬が低い声で言った。
「…ま……美蝶さんを撃ったお前らには。」
幹也は、やはりどこか抜けているのか。
(…絶対“愛華”って言おうとしたね…？
幹也…？)
そんな事を思いながら、美瑠紅は言った。
「…償ってもらうわ。」
“もしも、お姉ちゃんが命を失ったりしたら…
どうなるか、分かってるよね？”
そんな意味を込めて、にっこりと。

…だが。
「…可愛い。」
どこぞのバカにはそんな事、全く無意味だ。
「…あ゛？」
超不機嫌な美瑠紅は、いつもなら
絶対に言わないような言葉遣いになっている。
…ヤンキーかと訊ねたくなｒ(いや、ヤンキーだろ!!)