最強不良姫 ―黒蝶―
「「「「「「総長っ!?」」」」」」
周りに居た舞蝶の下の方の人達が、
一斉に驚いた顔でそう言った。
「…皆、心配掛けてごめんなさいね。
……私は、もう大丈夫だから。」
そう言って微かに微笑んだ愛華に、
皆は頬を赤らめた。
…中には頬だけでは収まらず、顔全体が
茹蛸のように真っ赤になっている者も居たが。
「…美蝶さんっ!!」
驚いて美瑠紅がそう言うと、
水龍は一斉に振り向いた。
「…成る程。噂通りだな。
……やっぱり不死身、か。」
そう言った青龍の唇が弧を描く。

――だが。
「何をバカな事言ってるのよ?
…今は、戦いの最中よ?」
愛華――美蝶は、青龍の後ろに
素早く周り込み、冷たい目で見つめた。
「――!!
…っ流石…とでも言っておくか。」
そう言って青龍は跳び、美蝶の攻撃を避けた。
「あら…貴方も、中々じゃないの…?」
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