最強不良姫 ―黒蝶―

それを聞き終えた途端。
「それを早く言って下さい!!
愛華お嬢様、大丈夫ですか!?
信哉様も!!」
「いえ、大丈夫ですから。
先に、信哉を。」
…いきなり少しお嬢様キャラが
混じった愛華。
「いや、てか何で俺まで様付け？」
「愛華お嬢様の彼氏様でしょう!?
それなら様付けしないと!!」
「…どうして私の彼氏だと知っておられるの？」
…まるで愛華ではないようだ。
「それは…っ……あはは。」
乾いた笑いで軽くスルー。
「言えない事なのかしら？」
そんな愛華の言葉にも
「あっほら!!
愛華お嬢様も信哉様も!!
はやくお入り下さい!!」
話を変えてかーるくスルー。
「「……。」」
二人共渋々と言った感じで中に入る。