最強不良姫 ―黒蝶―
「愛華お嬢様!!
早く診察室へ!!」
それを聞いた愛華は
「いえ、ですから信哉を先に。」
静かな口調でそう言った。
「分かりました。
では、信哉様!!」
「はいっ!!」
信哉が珍しくビビッた。
「早く中へお入り下さい!!」
「あ…はぁ…。」
顔が引き攣りながらも診察室に入る信哉。
「…信哉、慣れてないから可哀相だね。」
そんな信哉に対し、美瑠紅がコソコソと
亜由美と話す。
「そうよね…。」
小声の会話は、またもや小声の雑談へと進化していった。
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