会長は劣等生に恋をする!?
「まじめくん!?」
僕は黄金井の下敷きになっている。
「君はあほか!!怪我したらどーする!?」
「大丈夫!ほら!ニャーニャー」
猫じゃないんですけど…
「はいっ猫は無事だよ!」
「ありがとう、夕陽」
猫を抱きしめる女子生徒。
パンパンっと膝の汚れをはらう黄金井。
「さっ、解決したし…まじめくん!いこーかー」
眼鏡をあげて立ち上がる。
「逃げたかと思ってた」
「逃げないよー!猫が木から降りれなくなったって聞いて走ってきたわけよー」
にひひっと笑う黄金井。
不良の目にも涙?
「アイタッ!!」
「は?」
「草で切ったみたい」
足から血がだらだら流れている。
「わああああっ!!君はあほか!!!!」
「え?まじめくん?」
黄金井を抱き上げる。
「保健室ーーー!!!!」
無我夢中で走りぬけた。