会長は劣等生に恋をする!?
「……またアイツは遅刻……」
そうつぶやいた。
「昨日……黄金井さんといましたよね…」
「あ、ああ昨日。指導するつもりだったんですが…色々あって」
門を閉めながら話しているとアイツはやってきた。
「とう!!!」
「どわッ!!!!!!」
目が飛び出るかと思った。
なぜかスカートをはいてきた黄金井が普段と同じ様に門を飛び越えたからだ。
「君は本当に女の子か!?」
「やっだなーまじめくーん」
無駄に高い声を出す黄金井。
「昨日、女の子っていう証拠…み・た・く・せ・に☆」
「破廉恥な物言いをするなッ!!!」
「か、会長……!?」
遅刻チェックシートを落とす木本さん。
「何をしたんですか!?」
「いや、何もしてないですよ!!これは黄金井さんの冗談で…」
「アタシ〜嘘つかないし〜」
いつからアタシって言うようになったんだ。
「会長がそんな不潔な人だったなんて!!!」
「ふっ…不潔……!?」
がびーん
「のぞみーん、違う違う〜冗談だってばー」
「へ?」
「まじめくんがそんな事すわけないでしょーだって名前がまじめだよー?」
「はじめですが」
「そっそうですよね!私ったら…で、では!」
顔を真っ赤にして帰っていった木本さん。
「……まったく。黄金井さん、今日はスカートなんですね…他は変わっていませんが」
「まあねーまじめくんがスカートはけっていうからねっ」
…意外と素直。
「それにアタシってばスカートはくと可愛いし?☆」
……。