会長は劣等生に恋をする!?

授業はあっという間に終わるものだ。


「おっもー放課後ー!まじめくんばいばーい」


「こら、待ちなさい」


「なになにー今日は何もしてないよ!?」


「昨日指導し忘れましたからね」


嫌ー!!と叫ぶ黄金井を
ずるずるひきずっていく。

生徒会室の扉を開けた。

「会長!!……と黄金井さん?」


笑顔だった木本さんの表情が曇る。

黄金井を椅子に座らせる僕。


「もうすぐこの学園はクラスの親睦を深める球技大会があるみたいですね」

「そうだよーボク大活躍!」

「大活躍なのはいいですが、その頭をどうにかしなさい」

「だから自毛なんだってー」



「球技大会だげでも黒スプレーしなさい!!!」



僕はこの時僕と黄金井がわーわーしているのを木本さんが睨んでいるのを知らなかった。



「会長!球技大会の話し合いをしましょう!黄金井さんの髪はもういいじゃないですか」



「のぞみんナイス!」



「のぞみんじゃないです」



「つれないなー」



「ですが……まあ球技大会の話し合いが優先ですね、書記の一年生は…」



見渡すがいない。



「書記とかいたの?」



いや、いたはずなんだが……



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