会長は劣等生に恋をする!?
「アンケートは朝くばっておいたので!」
そう言って木本さんは顔を隠しながら走っていった。
「…」
「始♪」
隠れていた柊くんがでてきた。
「言った通りだったろ?つまりな…」
「…君はエスパー…」
「ちがうちがう!あれが好きな人への態度なんだよ♪」
「じゃあ、木本さんは…」
「始はどうなの?」
は?と言葉が思わず漏れた。
「のぞみんの事どうなの?」
なんだかいつもと違って真剣な眼差し。
「…いい人だと思います。真面目だし、仕事もしっかしりして…責任感がありますし」
「副会長としてじゃなくて!一人の女の子としてだよ、始!」
一人の…女の子…
「わからない」
ははっと笑う柊くん。
何がおかしいのか…
「てゆーか、俺らご飯食べてないじゃん!始〜学食いこーゼ☆」
「い、いや僕は…」
学友と学食など……
そんなこと初めてだ。
遠慮しとく。と
言うつもりが柊くんの笑顔を見たら言う気がうせた。
ま、頼み事聞いてもらったしな…
「いきましょうか」
「おっ♪あ、あと俺の事桜樹(おうじ)って呼んで欲しい、ナ☆」
ウィンク。
「桜樹」
「キャーッ!呼ばれたー!」
叫ぶ桜樹。
キャーッ…ってことは……!!!!
「まさか…恋!?」
「ちがうちがう!おもしろいなー始は」
とりあえず、桜樹に色々これから教えてもらおうかな…