会長は劣等生に恋をする!?
一対一!
次の日の朝のHR…
「今年の球技大会はバスケットになりました」
「うおーー!!!!」
「黄金井!!!!!」
教卓を叩いて黄金井に叫ぶ。
「バスケットだよー!?みんなー!絶対優勝ー!」
叫ぶ黄金井にみんな笑う。そして、優勝ー!と叫んだ。
クラスの団結力があるのは喜ばしい事だが……
「黄金井は頭をどうにかしろ!」
「今更、脳みそは変えられないよ!」
「髪のことだ!髪!」
むーっと頬を膨らます黄金井。
まったくコイツは…
「まー、夕陽がいれば女子はもー優勝だよねー」
女子生徒が笑う。
「夕陽ってば男子より強いもんなー」
そういえば……
「黄金井が女子チームにいると、勝負にならないから男子チームにいれて欲しいって提案が他クラスから…」
アンケート回収で、他クラスがみんな書いてたのだ。
「そーなんだよー、喧嘩になるんだよねー」
黄金井が机に足をのせて言う。
「いいじゃん、黄金井は男みたいなもんなんだから」
誰かが言った。
「いや、黄金井は女の子なんですから、男子と一緒にバスケットなんて危なすぎるでしょう!」
思わず僕は叫んだ。
「…会長…黄金井とバスケットしてみなよ」
ニヤリと笑うクラスメイト達。
「1限目体育でしょ?やろやろ、一対一!」
みんな盛り上がるが…黄金井と一対一!?
ちょ…っ
止めようとしたのをチャイムで掻き消された。
「まじめくん!勝負だー!早く着替えてね!」
体操服を持って更衣室にかけてく黄金井。
黄金井はそんなに強いのか…