会長は劣等生に恋をする!?
更に高く飛ぶ。


黄金井の舌打ちが聞こえる。


さっきみたいにボールを投げれば、黄金井の身長ではふさぎきれないだろう。



この勝負もらった!



「あー!あそこにタバコを吸ってる生徒が!」



「な、なにー!?????」



と、その時には黄金井の姿とボールは消えていた。



「あっ」



ゴール音。



「まじめくん、油断大敵だよ!」



「こ…黄金井ー!!!!」



笑い声が体育館で広がった。



「ま、とゆーわけで…ボクは男子と試合するし、髪も黒にしないから」



なんて卑怯なやつだ……



「会長、どんまい!でもすげかったよ!」



男子生徒がわっと集まってきた。



「俺ら優勝するかもよ!会長に黄金井に柊だって運動神経いいしな!」



「いや、僕なんて……」



「会長、お疲れ様!」



女子が2、3人やってきた。



「タオル使って!」



「え…あ…そんな…」



「会長、…かっこよかったよ!」



キャーッと黄色い声をだしてタオルを無理矢理渡して去っていく女子達。



「んだよー!会長ー!」



男子が悔しそうな声をだす。



は…?



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