会長は劣等生に恋をする!?
次の日……
「では、これから学園祭でのクラスの出し物を決めたいと思います」
「はい!」
やはり小金井。
「何でしょうか、小金井さん」
「喫茶店やろう!イケメン喫茶店!うちのクラスイケメン多いから」
「な、なにを…」
「それいい…………っ」
目を見開いて立ち上がったのは桜樹。
「やるぞ!イケメン喫茶店ー!」
「ちょ、ちょっと待ってください!学園祭ですよ!?もう少し学生らしい…例えばステージでの研究発表など…」
「シャラップ!そんなやってる方も見てる方もつまんない出し物却下!学園祭ってのは、祭りなんだよ!祭りは楽しんで盛り上がるもんなんだから!」
小金井は目をキラキラさせて話す。
「それに、学園内の生徒はじめ、地域の方々との交流を深め、学園の好感度アップにも繋がる!なおかつ、就職する生徒のタメになる体験になるあげく、売り上げという目に見える達成感を味わえるのです!」
申し分ない理由だ。
いつもの小金井からは思いもしない台詞ばかり……。
「どう?まじめくんの真似」
クラスがどっと笑う。
「な…っ!」
「でも会長、いいじゃん!」
「アタシ、喫茶店やりたいし!イケメンとか最高!」
賛成の声がとびかっている。
はあ……