好きじゃない



―――――あたし、木村のこと好きなんだ。




たった一言が言えない。


言いたいけど、言いたくない。





今まで何度伝えようって思ったか……




今日こそ伝えるぞって気合い入れても、本人を目の前にすると何も言えなくなる。




いつもその繰り返し。






だからこそ、昨日の"ウソ"はあたしの人生で4番目と言っても過言では無いぐらいの大失態だった。










< 6 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop