天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「女性に守られる程、落ちぶれてはいない」
高坂は周囲を見回し、
「部室なら、籠城できたが…」
乙女ダイヤモンドを見て顔をしかめた。
「再び体育館裏に戻れないな」
いつのまにか…乙女パープルが、グラウンド内にいた。
さらに、俺達が出てきた通路には、乙女ダイヤモンドが立ち塞がり、左右を乙女ブルー、乙女ピンクが武器を片手に立っていた。
さらに、半月ソルジャーと手長男が合流した。
「お前が、太陽の器か!」
半月ソルジャーの言葉に、目的は自分であることを悟ったが、俺を庇う高坂が邪魔だった。
(ありがたいことなんだけど…)
今の自分で、守りながら戦う自信はなかった。
その時、空からフレアが落ちてきた。
「フレア!」
思わず名前を呼んでしまった。
フレアは、後ろから半月ソルジャーを蹴り飛ばすと、俺と高坂の前に立った。
「フレア!頼んだ!」
俺は高坂を庇いながらも、グラウンド中を見回していた。
戦いの中で、ただ1人…傍観者がいた。
校舎から出てきた女である。
悠然と腕を組み、にやけている姿に、俺は確信した。
この騒動を起こしているのは、あの女だと。
俺は、顔をしかめて踞る半月ソルジャーの横を駆け抜けようとした。
「行かせないよお」
その動きを読んだ手長男が、両手両足で地面を蹴ると、俺の進路を塞ごうとした。
「モード・チェンジ!」
しかし、俺のスピードは一気に音速を越えた。
グラウンドの端から、女の前まで、まるで…ワープしたかのように見えただろう。
「お前は一体!」
一瞬で移動した俺は、腕を組む女の胸ぐらを掴もうとした。
しかし、突然横から現れた人物の蹴りに、音速で走る俺は突き飛ばされた。
(な)
一瞬、言葉が出なかった。
すぐに体勢を立て直したが、俺は絶句した。
女の前に、学生服を着た少年が立っていたからだ。
「邪魔はさせないよ」
その少年は、中島だった。
高坂は周囲を見回し、
「部室なら、籠城できたが…」
乙女ダイヤモンドを見て顔をしかめた。
「再び体育館裏に戻れないな」
いつのまにか…乙女パープルが、グラウンド内にいた。
さらに、俺達が出てきた通路には、乙女ダイヤモンドが立ち塞がり、左右を乙女ブルー、乙女ピンクが武器を片手に立っていた。
さらに、半月ソルジャーと手長男が合流した。
「お前が、太陽の器か!」
半月ソルジャーの言葉に、目的は自分であることを悟ったが、俺を庇う高坂が邪魔だった。
(ありがたいことなんだけど…)
今の自分で、守りながら戦う自信はなかった。
その時、空からフレアが落ちてきた。
「フレア!」
思わず名前を呼んでしまった。
フレアは、後ろから半月ソルジャーを蹴り飛ばすと、俺と高坂の前に立った。
「フレア!頼んだ!」
俺は高坂を庇いながらも、グラウンド中を見回していた。
戦いの中で、ただ1人…傍観者がいた。
校舎から出てきた女である。
悠然と腕を組み、にやけている姿に、俺は確信した。
この騒動を起こしているのは、あの女だと。
俺は、顔をしかめて踞る半月ソルジャーの横を駆け抜けようとした。
「行かせないよお」
その動きを読んだ手長男が、両手両足で地面を蹴ると、俺の進路を塞ごうとした。
「モード・チェンジ!」
しかし、俺のスピードは一気に音速を越えた。
グラウンドの端から、女の前まで、まるで…ワープしたかのように見えただろう。
「お前は一体!」
一瞬で移動した俺は、腕を組む女の胸ぐらを掴もうとした。
しかし、突然横から現れた人物の蹴りに、音速で走る俺は突き飛ばされた。
(な)
一瞬、言葉が出なかった。
すぐに体勢を立て直したが、俺は絶句した。
女の前に、学生服を着た少年が立っていたからだ。
「邪魔はさせないよ」
その少年は、中島だった。