天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「砂…」
俺の後ろに立つ高坂は、目を見張った。
「あはははは!」
言葉をなくした3人に向かって、レダは笑った。
「そう!砂よ」
笑いながら、後ろに下がる間に、傷口は塞がった。
「あたしは、この女と同じ砂の世界から来た!」
レダは距離を取ると、足を止めた。
「砂の世界?」
高坂は知らなかった。
「未練や恨みを持った死人が、転生できずに…永遠に、生前の姿で暮らす世界よ」
サーシャは、レダを睨みながら説明した。
「!」
高坂は、サーシャの元に戻った腕と足に気付いた。
しかし、気にしている場合ではない。
高坂も視線を、レダに戻した。
「先程…あなたは、奴等の味方ではないと答えましたね」
シャイニングソードを下に下ろすと、俺はレダを見据え、
「だったら、なぜ彼らを逃がした?いや、それよりも、どうしてあんな歌を」
疑問をぶつけた。
「それは…」
レダは俺を見てから、視線を下に向けた。
そこには、オウパーツが転がっていた。
「わからない」
「わからない?」
俺は、眉を寄せた。
「なぜなら…あたしは、レダではないから…」
そう言うと、レダはオウパーツに向かって歩き出した。
「!」
レダの告白に、3人は言葉を失った。
レダはふらつきながら、オウパーツのそばに来ると、腰を下ろした。
「あたしは死に…砂の世界に落ちた。そして、奴等の計画に乗った」
「計画?」
俺は、しゃがんだレダの背中を見下ろした。
「奴等は、この世界の人間をブルーワールドに落とすだけではなく…砂と同化したあたし達の新たな肉体を、落とした人間からプレゼントすることを約束した」
伸ばしたレダの指が、オウパーツに近付いていく。
「しかし、あたしの肉体は残っていた。このオウパーツと共に…。だから、この世界に来たら…奴等を出し抜いて、肉体を取り戻すはずだった!なのに!」
そして、指先が触れた瞬間…レダの体は消えていく。
「あたしの体はなかった…」
レダは睫毛を伏せた。
俺の後ろに立つ高坂は、目を見張った。
「あはははは!」
言葉をなくした3人に向かって、レダは笑った。
「そう!砂よ」
笑いながら、後ろに下がる間に、傷口は塞がった。
「あたしは、この女と同じ砂の世界から来た!」
レダは距離を取ると、足を止めた。
「砂の世界?」
高坂は知らなかった。
「未練や恨みを持った死人が、転生できずに…永遠に、生前の姿で暮らす世界よ」
サーシャは、レダを睨みながら説明した。
「!」
高坂は、サーシャの元に戻った腕と足に気付いた。
しかし、気にしている場合ではない。
高坂も視線を、レダに戻した。
「先程…あなたは、奴等の味方ではないと答えましたね」
シャイニングソードを下に下ろすと、俺はレダを見据え、
「だったら、なぜ彼らを逃がした?いや、それよりも、どうしてあんな歌を」
疑問をぶつけた。
「それは…」
レダは俺を見てから、視線を下に向けた。
そこには、オウパーツが転がっていた。
「わからない」
「わからない?」
俺は、眉を寄せた。
「なぜなら…あたしは、レダではないから…」
そう言うと、レダはオウパーツに向かって歩き出した。
「!」
レダの告白に、3人は言葉を失った。
レダはふらつきながら、オウパーツのそばに来ると、腰を下ろした。
「あたしは死に…砂の世界に落ちた。そして、奴等の計画に乗った」
「計画?」
俺は、しゃがんだレダの背中を見下ろした。
「奴等は、この世界の人間をブルーワールドに落とすだけではなく…砂と同化したあたし達の新たな肉体を、落とした人間からプレゼントすることを約束した」
伸ばしたレダの指が、オウパーツに近付いていく。
「しかし、あたしの肉体は残っていた。このオウパーツと共に…。だから、この世界に来たら…奴等を出し抜いて、肉体を取り戻すはずだった!なのに!」
そして、指先が触れた瞬間…レダの体は消えていく。
「あたしの体はなかった…」
レダは睫毛を伏せた。