天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「!」
驚く俺の目の前で、サーシャの姿が変わった。
「流石に安定しているな」
俺の前に、ロバートが立っていた。
「砂の体で来てわかったよ。この世界で、ずっと姿を保つには、強い力を触媒にしなければならない。君の血のようなね」
「?」
「つまり…やつらにも、君のような存在がいるということだろうな」
ロバートは、自らの体の調子を確認しながら、話していた。
「俺のような存在?やはり、敵に神レベルがいるのか」
俺は、顎に手を当て、考え込んだ。
その間に確認を終えたロバートは、俺の姿を見つめ、目を細めた。
「先程の魔力の発動による世界の震え…なのに、君の魔力で動いているサーシャがいても、何の影響もない。魔力の発動の大きさによるのか?それとも…」
結界士としての興味が、ロバートを悩ませたが、すぐにやめた。
「まあ…いい。今は、そうすればこうなるという現象だけを参考にしょう」
自ら頷くと、ロバートは改めて俺に目をやった。
「この体は、君の体ではないね」
開八神茉莉の肉体を見て、ロバートは直感した。
「はい」
俺は、頷いた。
「だとしたら、君は彼女の体に憑依しているのかい?アルテミアがそうしたように」
「違います」
今度は、ロバートの言葉を否定した。
そして、この世界に来た方法を説明し出した。
「和美さん…いや、紅さんから、赤星浩一としてこの世界に戻れば、バランスが崩れると言われました。前に来た時は、僕の妹が新たな神になっていた為に、世界は安定していました。しかし、その妹も…僕らの手で殺してしまった。そんなことがあったから…この世界は、僕を害虫として、駆除することを決めたらしいのです」
「おかしいな?その言い方では、まるで世界というものに、意志があるようではないか?」
ロバートは、眉を寄せた。
「ありますよ。人間のようなものではないですが…この世界を保つという意志は」
驚く俺の目の前で、サーシャの姿が変わった。
「流石に安定しているな」
俺の前に、ロバートが立っていた。
「砂の体で来てわかったよ。この世界で、ずっと姿を保つには、強い力を触媒にしなければならない。君の血のようなね」
「?」
「つまり…やつらにも、君のような存在がいるということだろうな」
ロバートは、自らの体の調子を確認しながら、話していた。
「俺のような存在?やはり、敵に神レベルがいるのか」
俺は、顎に手を当て、考え込んだ。
その間に確認を終えたロバートは、俺の姿を見つめ、目を細めた。
「先程の魔力の発動による世界の震え…なのに、君の魔力で動いているサーシャがいても、何の影響もない。魔力の発動の大きさによるのか?それとも…」
結界士としての興味が、ロバートを悩ませたが、すぐにやめた。
「まあ…いい。今は、そうすればこうなるという現象だけを参考にしょう」
自ら頷くと、ロバートは改めて俺に目をやった。
「この体は、君の体ではないね」
開八神茉莉の肉体を見て、ロバートは直感した。
「はい」
俺は、頷いた。
「だとしたら、君は彼女の体に憑依しているのかい?アルテミアがそうしたように」
「違います」
今度は、ロバートの言葉を否定した。
そして、この世界に来た方法を説明し出した。
「和美さん…いや、紅さんから、赤星浩一としてこの世界に戻れば、バランスが崩れると言われました。前に来た時は、僕の妹が新たな神になっていた為に、世界は安定していました。しかし、その妹も…僕らの手で殺してしまった。そんなことがあったから…この世界は、僕を害虫として、駆除することを決めたらしいのです」
「おかしいな?その言い方では、まるで世界というものに、意志があるようではないか?」
ロバートは、眉を寄せた。
「ありますよ。人間のようなものではないですが…この世界を保つという意志は」