天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「部長!しっかりして下さい」
高坂の変身が解け、その手から乙女ケースがこぼれ落ちた。
「部長!」
気を失っている高坂を抱き止め、呼び掛ける緑に向かって、アルテミアは指先を向けた。
「まったく」
さやかは頭をかくと、アルテミアの指先の軌道上に立った。
「あたしももがいてみるか!」
足下に落ちている乙女ケースを拾うと、叫んだ。
「装着!」
「くそ!」
戦いは熾烈を極めているように見えたが…違っていた。
5人のアルテミアは、本気を出していなかったのだ。
「フフフ…」
西館四階から、戦うの模様を観察していた光一は、楽しそうに笑った。
「アダムが加勢したところで、戦況は変わらない」
光一は天井を見上げ、
「お遊びは、終わりだ。とどめを刺せ!アダム以外は、塵と化しても構わない!」
グラウンドにいるアルテミア達に命じた。
「な!」
「チッ!」
「くそ!」
突然、攻撃を止めたアルテミア達は、後方にジャンプすると、槍をつくり構えた。
「女神の一撃か!」
先程と違い、地上に足をつけての攻撃体勢である。
俺は再び羽を出し、火の玉を放とうと思ったが、途中で断念した。
(先程は、奇襲だった。もう通じない)
俺はライトニングソードを握り直すと、真後ろの九鬼達を見た。
(ティアナさんのように、攻撃を斬り裂いて、懐に飛び込むことはできる!しかし!)
自分の進路はできるが、後ろの九鬼達を守ることはできなかった。
(どうする?)
悩んでいる暇は、なかった。
アルテミア達の槍が輝き、風が集まって来ていた。
(南無三!)
俺はフラッシュモードで、5人を一瞬で斬り裂くことに決めた。
「モード・チェ」
とまで言った瞬間、空から落ちて来た五つの雷が、アルテミア達を直撃した。
「このような所業!我が王を愚弄するとはな!許さん!」
「!?」
一瞬のことで、俺も何が起こったが、わからなかった。
振り返った俺の顔に、影が落ちた。
高坂の変身が解け、その手から乙女ケースがこぼれ落ちた。
「部長!」
気を失っている高坂を抱き止め、呼び掛ける緑に向かって、アルテミアは指先を向けた。
「まったく」
さやかは頭をかくと、アルテミアの指先の軌道上に立った。
「あたしももがいてみるか!」
足下に落ちている乙女ケースを拾うと、叫んだ。
「装着!」
「くそ!」
戦いは熾烈を極めているように見えたが…違っていた。
5人のアルテミアは、本気を出していなかったのだ。
「フフフ…」
西館四階から、戦うの模様を観察していた光一は、楽しそうに笑った。
「アダムが加勢したところで、戦況は変わらない」
光一は天井を見上げ、
「お遊びは、終わりだ。とどめを刺せ!アダム以外は、塵と化しても構わない!」
グラウンドにいるアルテミア達に命じた。
「な!」
「チッ!」
「くそ!」
突然、攻撃を止めたアルテミア達は、後方にジャンプすると、槍をつくり構えた。
「女神の一撃か!」
先程と違い、地上に足をつけての攻撃体勢である。
俺は再び羽を出し、火の玉を放とうと思ったが、途中で断念した。
(先程は、奇襲だった。もう通じない)
俺はライトニングソードを握り直すと、真後ろの九鬼達を見た。
(ティアナさんのように、攻撃を斬り裂いて、懐に飛び込むことはできる!しかし!)
自分の進路はできるが、後ろの九鬼達を守ることはできなかった。
(どうする?)
悩んでいる暇は、なかった。
アルテミア達の槍が輝き、風が集まって来ていた。
(南無三!)
俺はフラッシュモードで、5人を一瞬で斬り裂くことに決めた。
「モード・チェ」
とまで言った瞬間、空から落ちて来た五つの雷が、アルテミア達を直撃した。
「このような所業!我が王を愚弄するとはな!許さん!」
「!?」
一瞬のことで、俺も何が起こったが、わからなかった。
振り返った俺の顔に、影が落ちた。