天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「いくぞ!」
俺の瞳が、真っ赤に染まった瞬間、世界が震えた。
俺を中心にして、円が無限に広がり、砂漠の砂に軌跡を残していく。
しかし、アルテミア達は足下を気にすることなく、エンジェルモードに変わると、翼を広げ、襲いかかってきた。
「アルテミアを真似たことを、後悔しろ!」
低空で飛ぶアルテミア達を、俺は避けることなく、指先で弾いた。
5人のアルテミアの動きが、止まった。
いや、止まっただけでなく、弾き返された。
「終わりだ!」
弓なりに体を反らし、宙に舞う5人のアルテミアの上空に、5人の俺がいた。
「!?」
慌ててモード・チェンジチェンジしょうとした5人のアルテミアは、俺の手から出た炎で、一瞬にして燃え尽きた。
「よし」
5人の俺が満足気に頷くと、1人に戻った。
砂の上に着地すると、後ろから拍手の音がした。
「やっぱり!あなたは強かったわね」
俺は、その声に聞き覚えがあった為、笑顔で振り返った。
「お久しぶりです。和美さん」
「信長と戦った時と比べて、見違えたわ。確かに姿も変わっているけど」
和美は、茉莉の姿をした俺を見て、軽く顔をしかめて見えた。
「だけど…よく俺だとわかりましたね?」
そう訊くと、和美は笑い、
「この世界は、魂は見えるの。あなたが、どんな姿で来ようとも、間違えることはないわ。だけど…」
途中で、和美の口調が変わった。
「あたしは…あなたに、あの世界に行ってはいけないと、忠告したはずよ」
俺を睨む和美の目に、思わず目を逸らしてしまった。
「だけど…本体とは別の…」
言い訳をしょうとしたが、和美は強い口調で遮った。
「魔力の使えない体で、どうするつもりだったのです。それに、体を交換させられるなんて」
最後は嘆き、ため息をつく和美。
それを見て、俺は慌てて言葉を発した。
「魔力に関しては、このブラックカードで」
「駄目よ」
和美はぴしゃりと言い放った。
俺の瞳が、真っ赤に染まった瞬間、世界が震えた。
俺を中心にして、円が無限に広がり、砂漠の砂に軌跡を残していく。
しかし、アルテミア達は足下を気にすることなく、エンジェルモードに変わると、翼を広げ、襲いかかってきた。
「アルテミアを真似たことを、後悔しろ!」
低空で飛ぶアルテミア達を、俺は避けることなく、指先で弾いた。
5人のアルテミアの動きが、止まった。
いや、止まっただけでなく、弾き返された。
「終わりだ!」
弓なりに体を反らし、宙に舞う5人のアルテミアの上空に、5人の俺がいた。
「!?」
慌ててモード・チェンジチェンジしょうとした5人のアルテミアは、俺の手から出た炎で、一瞬にして燃え尽きた。
「よし」
5人の俺が満足気に頷くと、1人に戻った。
砂の上に着地すると、後ろから拍手の音がした。
「やっぱり!あなたは強かったわね」
俺は、その声に聞き覚えがあった為、笑顔で振り返った。
「お久しぶりです。和美さん」
「信長と戦った時と比べて、見違えたわ。確かに姿も変わっているけど」
和美は、茉莉の姿をした俺を見て、軽く顔をしかめて見えた。
「だけど…よく俺だとわかりましたね?」
そう訊くと、和美は笑い、
「この世界は、魂は見えるの。あなたが、どんな姿で来ようとも、間違えることはないわ。だけど…」
途中で、和美の口調が変わった。
「あたしは…あなたに、あの世界に行ってはいけないと、忠告したはずよ」
俺を睨む和美の目に、思わず目を逸らしてしまった。
「だけど…本体とは別の…」
言い訳をしょうとしたが、和美は強い口調で遮った。
「魔力の使えない体で、どうするつもりだったのです。それに、体を交換させられるなんて」
最後は嘆き、ため息をつく和美。
それを見て、俺は慌てて言葉を発した。
「魔力に関しては、このブラックカードで」
「駄目よ」
和美はぴしゃりと言い放った。