天空のエトランゼ〜レクイエム編〜(前編)
「そ、そうだ!」
突然、和恵は手をポンと叩くと、麗菜の方に体を向け、
「赤星さんって、ここに興味があるってことは〜音楽が好きなんだ!ねぇ!そうでしょ!」
顔を近付けた。
「き、興味がない訳じゃないけど」
たじろぎながらも、麗菜は答えた。
「あたし!ドラムやってるんだ!赤星さんは、何かしてるの?」
興味津々で訊いて来る和恵。
「お、音楽はやっていないけど…演劇は少し…」
顔を逸らしながら、最後はぼそっと呟くように言った麗菜に、和恵は目を丸くして、
「え、演劇!!」
予想外に驚いて見せた。
「え、演劇かあ〜」
体をカウンターの方に戻すと、頬杖をつき、
「里緒菜お姉ちゃんと一緒か」
何やら考え込んだ。
(里緒菜お姉ちゃん!?そうか…如月先輩は、速水先輩の親友だったわ)
麗菜は、心の中で確認した。
「ああ〜音楽に興味があれば…一緒にバンドを組めると思ったのにな」
残念そうに、首を落とす和恵を見て、隣にいた志乃が初めて口を挟んだ。
「そんなに…友達を誘うほど、音楽に興味あるの?昨日だって、退屈そうだったじゃない」
「昨日は!」
思わず強い口調で言いながら、志乃の方を向いたが…顔を見て、一気にテンションを下げ、
「あたしは、音楽をやる方が好きなの…。他人の盛り上がってるコンサートなんて、つまんない」
顔を志乃に向けたまま体を曲げて、カウンターに頬をつけた。
そんな和恵に、顔を見合わせる志乃と里美。
「大体!お姉ちゃんが、ライブ中に変なことを言うから…。この歌は、世界の破滅を歌っているだとか!いろんなことを言うしさ!何か…ずうっとボーカルを睨んでいたし…」
「え!」
和恵の言葉の途中で、麗菜は手にしていたカップをカウンターに置いた。
「世界の崩壊を歌っている?」
「そう〜そんなことを言うんだよ。歌詞にはまったくないのに」
溜め息をついた和恵とは違い、麗菜はカウンターから立ち上がった。
突然、和恵は手をポンと叩くと、麗菜の方に体を向け、
「赤星さんって、ここに興味があるってことは〜音楽が好きなんだ!ねぇ!そうでしょ!」
顔を近付けた。
「き、興味がない訳じゃないけど」
たじろぎながらも、麗菜は答えた。
「あたし!ドラムやってるんだ!赤星さんは、何かしてるの?」
興味津々で訊いて来る和恵。
「お、音楽はやっていないけど…演劇は少し…」
顔を逸らしながら、最後はぼそっと呟くように言った麗菜に、和恵は目を丸くして、
「え、演劇!!」
予想外に驚いて見せた。
「え、演劇かあ〜」
体をカウンターの方に戻すと、頬杖をつき、
「里緒菜お姉ちゃんと一緒か」
何やら考え込んだ。
(里緒菜お姉ちゃん!?そうか…如月先輩は、速水先輩の親友だったわ)
麗菜は、心の中で確認した。
「ああ〜音楽に興味があれば…一緒にバンドを組めると思ったのにな」
残念そうに、首を落とす和恵を見て、隣にいた志乃が初めて口を挟んだ。
「そんなに…友達を誘うほど、音楽に興味あるの?昨日だって、退屈そうだったじゃない」
「昨日は!」
思わず強い口調で言いながら、志乃の方を向いたが…顔を見て、一気にテンションを下げ、
「あたしは、音楽をやる方が好きなの…。他人の盛り上がってるコンサートなんて、つまんない」
顔を志乃に向けたまま体を曲げて、カウンターに頬をつけた。
そんな和恵に、顔を見合わせる志乃と里美。
「大体!お姉ちゃんが、ライブ中に変なことを言うから…。この歌は、世界の破滅を歌っているだとか!いろんなことを言うしさ!何か…ずうっとボーカルを睨んでいたし…」
「え!」
和恵の言葉の途中で、麗菜は手にしていたカップをカウンターに置いた。
「世界の崩壊を歌っている?」
「そう〜そんなことを言うんだよ。歌詞にはまったくないのに」
溜め息をついた和恵とは違い、麗菜はカウンターから立ち上がった。