トモくんとチハルちゃん



ケーキを食べ終わって、ソファでくつろいでいると、チハルちゃんがピッタリとくっついてきた。



「んー?どしたの。」


「トモくん、ケーキありがとう。」



言葉と同時に、ちゅっと可愛らしいキスをほっぺにされた。もちろん、チハルちゃんのほっぺはリンゴみたいに真っ赤だ。



「グフフ、どういたしまして。」



チハルちゃんと目が合って、どちらともなく唇を重ねると、柔らかく指が絡まる。


そのままソファにゆっくり倒れて、チハルちゃんの髪を耳にかけてあげると無性にドキドキした。


頭の端で、結局イメチェンってなんだったんだろう、なんて考えていた俺が、この後、声を上げたのは言うまでもない。


(…く、黒レース!!!)



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