トモくんとチハルちゃん



トモくんは、毎日家事を頑張ってるご褒美、なんて言って頻繁にプレゼントをくれる。


私も、ささやかながら秘かにお返しをしてみたりする。でも、トモくんはプレゼントする事自体が楽しいらしく、お返しだとは気付いてないみたい。



「何が欲しいんだい。チハルちゃん。」


「うーん。そうだなぁ。圧力鍋とシーツ!」


「え、そんなのでいいの?」


「ダメかな?」


「ううん。ダメじゃないよ。フフ。チハルちゃんのそういうとこ好き。」


「え?」


「グフフ。」



なんだかわからないけど、トモくんはその後、しばらく1人で笑っていた。


(…あ、お風呂場のマット言うの忘れた。)



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