トモくんとチハルちゃん
「なに笑ってんだよぉ。」
「フフ。ううん、何でもないよ。」
嬉しそうにニコニコしているチハルちゃんから、チョコレートの箱をひょいっと奪って、不思議そうな視線を無視して、4粒全部を口に放り込んだ。
「あー!なんで食べちゃうの!」
「……(もぐもぐ)」
「トモくん~。」
「明日俺が同じの買ってくるから。とにかく!これは食べさせたくない。」
(こんな下心たっぷりのチョコレート…)
このあと、チハルちゃんはずっと嬉しそうにしていて、2箱お願いします、なんておねだりをされてしまった。
「うぅ…。気分が悪い…。」
「大丈夫?!トモくん!」