トモくんとチハルちゃん



「…ぅうん。」



朝、目を覚ますと少し薄暗いような気がして、時計を見ると朝の7時。

窓の外からは雨音が聞こえて、ノソノソと起き上がって外を見ると、窓の向こうにカエルが座っていた。



「あ。カエルさん、おはよう。」



アマガエルだ、なんて思いながらジィーっと見つめていると目が合って、ピョンッと跳ねて何処かへ行ってしまった。



(あーあ、行っちゃった。)



少しガッカリしながら窓の外を見ていると、隣に寝ているトモくんがモゾモゾと動いて、私の手を握ってきた。



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