トモくんとチハルちゃん



「チハルちゃん、おはよう。」


「ん?おはよう。」


「言うの忘れてたから。」



布団にくるまったまま、ぎゅうぎゅうと抱きつくトモくんは、何だか小さい子みたいで可愛い。



「…チハルちゃーん。」


「フフ。なに?」


「いい匂いする。」


「昨日トリートメントしたもん。」


「あの高いやつ?」


「そうだよ~。いい感じ?」


「うん。撫でたくなるね。」



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