トモくんとチハルちゃん




トモくんは誘われると断れないタイプで、いつも飲み会に誘われてしまう。


本人は
「まっすぐ帰りたいんだけどなぁ。」
なんて言ってたけど。



暫くして、玄関からガチャンと音がした。



「チーハールーちゃん♪帰ったよーん。」


「おかえりー。」


慌てて玄関に向かうと、ほっぺをピンクに染めてニッコニコのトモくんが靴を脱いでいた。



「これお土産だよ。どうぞー。」


満面の笑みで差し出したのは、私の大好きなプリンだった。


「わー!ありがとう。」


「どういたしまして。ふへへ。」



< 8 / 153 >

この作品をシェア

pagetop