トモくんとチハルちゃん
洗濯物を干していると、玄関から
「じゃあ、行ってくるよ〜。」
と、トモくんの声がした。
慌てて玄関に向かうと、背中を丸めながら、靴ヒモを結ぶトモくんを発見。
「忘れ物ない?」
「ちゃんと確認したから大丈夫だよ。」
「そっか。頑張ってね〜。」
「うん!電話するからね。」
「はい、了解しましたぁ。」
立ち上がったトモくんを見上げると、優しく頭を撫でられた。
「じゃあ、行ってくるね。」
「はい、いってらっしゃい。」
いってきますのキスをして、颯爽とトモくんは家を出ていった。